シリーズ作品「淫辱荘」の画像

あの物語から一年…経営コンサルタントを生業にしていた『山本林太郎』は仕事のミスから会社を解雇されてしまい行き倒れた所を『桜坂茜』と『千倉響子』に救われる。目を覚ますと、そこは経営難に苦しむ古びたアパート『桜坂荘』。響子に一目惚れした林太郎は、『桜坂荘』の経営再建に望んだ。なんとか林太郎の手によって、取り壊しの危機から逃れた桜坂荘だったが。丁度、林太郎が拾われた時から一年が経過しようとしていたある日。駅前に『簡易宿泊施設』が建つという噂を耳にする。競合施設の存在に危機感を覚える林太郎。そこに現れたのは、元同僚で林太郎の過去を知る女『草加真琴』駅前の『簡易宿泊施設』のコンサルタントを任され周辺地域の調査の為、桜坂荘を調べにやってきたと言う真琴。ライバルとして立ちふさがった真琴に対して林太郎は桜坂荘を守りきる事が出来るか…新たな住人達と新たな危機が桜坂荘に訪れる…。

経営コンサルタント会社勤務の「山本林太郎（やまもとりんたろう）」は営業成績もトップのエリートサラリーマン。仕事が早い上に、女に手を出すのも早く、色々な女性と関係を持って居た。しかし、順風マンパンに思えた林太郎の人生も、仕事で大きなをミスをした事で会社を追われてしまう。冷え込みも厳しい12月。住む場所も失い、公園で飢えを凌いでいるうちに寒さの中で気絶してしまう林太郎。そして、次に目覚めた時美しい女性「千倉響子（ちくらきょうこ）」とその響子を姉と慕う「桜坂茜（さくらざかあかね）」と出会う。行き倒れていた自分を助けてくれた、響子に感謝する林太郎。喜びを噛みしめたのもつかの間、そこは『桜坂荘』という経営不振で頭を悩ましているアパートだった。アパートの経営を手助けして欲しいと、林太郎は響子に頼まれ林太郎自身も、宿無し文無し生活からの解放と、響子の傍に居られる事を考え快く承諾する。そんな林太郎を快く思わない茜。こうして山本林太郎は、アパート『桜坂荘』の管理人として生活していく事になった。