少子化問題から生まれたKRB法（かくれんぼ法）施工から数年…。悪法と言われるこの法律は継続され、この国の治安は過去最悪の状態となっていた。市民の生活の安全を守る為、政府は特別保護区画「特区」を設けて対応したが、事実上そこは高額納税者や有力者達のゆかりの者がほとんどを占め、実質的に権力の縮図となっていた。この実情の中、特権階級への反発を強める世論を利用した野党が「特区廃止法案」を提出、国民投票の末、可決されるに至った。そして、特区廃止法案が施工され数ヶ月──絶妙なバランスの中でなんとか平穏な日常を過ごしていた。しかし、遂に一人の女性がKRB法に伴い、公然と襲われる事件が発生してしまう。その事件をきっかけに、平穏だった街の日常は音を立てて崩れターゲットに選ばれた女たちは、情け容赦のない蹂躙劇に巻き込まれていく。