恋愛の画像

世の中には、二種類の人間が存在する。オタクと、そうでない者と。無論、俺は前者である。吉岡利明。インドアの似合う、ちょっとシャイなあんちくしょうさ…『海道』の名脇役、利明が主役のサイドストーリー。筋金入りのオタク、利明がひょんな事から抱いた恋心。利明は、この恋を成就させる事が出来るのか？

突然、主人公の上司であり恋人である美智子が亡くなった。残された美智子の一人娘「篠」。彼と美智子が結婚しなかった理由である。美智子によく似た少女だった。彼はほとんど直感に近い感情で引き取ることを決める。こうして主人公には未婚にして血のつながらない娘ができてしまった。そして二人の生活が始まったがしだいに彼は篠に強く惹かれていく。それは篠に死んだ恋人の面影がみえるからなのか？義理とはいえ娘という女性にたいする禁忌による高揚なのか？それすらも判断できない程に…。

主人公の森永修司（もりながしゅうじ）は、両親の海外赴任を見送り、少々忙しい思いをしていた。彼の家には甘えん坊の義妹が二人、あれこれと彼に構ってくるからだ。可愛い双子の義妹、優奈（ゆうな）と優花（ゆうか）…しかし、その血は繋がっていない。父の親友であった人物が事故で急死し、彼女達は唯一の両親を一度に失ったのを機に、我が家の一員となったのだ。そして二人は、まるで本当の妹のように兄に甘え、慕っていた…。そんな義妹たちも成長し、馬鹿兄貴と呼ばれても仕方ないほどの美少女だと思う。学校でもかなりの人気があるような事を聞き、兄としては嬉しいやら複雑な気分だった。そんなある日、学生会での打ち合わせが終わらずに、彼は書記である「対馬玖実（つしまくみ）」を自宅に招く。周囲では「彼の恋人」としてウワサされている彼女を…。その日を機に、安穏だった兄と妹たちの関係は…確かに終演を迎えたのだった。

杉沢亮と柊美緒は今が一番幸せな恋人同士。そしてその2人を見つめながら、自分もあんな『理想のカップル』になりたいと願う神奈水萌。だが彼女は大好きなセンパイになかなか想いを告白できないでいた。そして彼女はある日不慮の事故で…。魂だけになってしまった水萌がやってきたのは亮のところ。『好きな人に想いを伝えたいから生命の源を貸して欲しい！』いきなりそう頼まれた亮はお人良しゆえの性から水萌にその『生命の源』を貸してしまう。『かりそめの肉体』を得て告白に向かう水萌。水萌の代わりに魂だけの存在となってしまった亮。動かない亮の身体にすがり泣き叫ぶ美緒。それぞれの運命の歯車は回りだした。

終わりとしてHが存在するのではなく、Hをしてからの関係…。「本当の恋愛の楽しさ（難しさ）は、結ばれた後から」をコンセプトに描かれた恋愛ADV！告白してすでに恋人関係にある主人公とヒロインの学園生活を描いた恋愛アドベンチャーゲーム。ほとんどの恋愛ADVが「結ばれる（初H）」所で終わるのに対し、その後の関係をメインとし、すでにSEXすることが当たり前になった恋人達の、身体と心の恋愛関係が描かれた作品となっている。恋愛対象はクラスメイトの美少女。気の置けない友人達に後押しされ、時にはからかわれながらも、ようやく実らせた関係。クライマックスに伴うHではなく、生活の一部となった生々しいHを表現。正に「本当の恋愛の楽しさ（難しさ）は、結ばれた後から」というコンセプトをメインに、生々しくも初々しい恋人関係を堪能することができる。