「ひぁっ」首筋にキスされ思わず反応してしまう小春。酔いの醒めない土岐が次に選んだ相手とは?えっ目の前でこんなコト…っ!!「あいつとお前似合ってんじゃねぇの?」「どうせ俺いなくなるし」優の突き放すような態度に抑えてきた気持ちが溢れ出す―…誤解を解きたいのになんでこんなコトしか言えないの!?私の気持ちはあなたにしか向いていないのに…あなたの言葉が、笑顔が愛しいの…もうすぐフィナーレルームシェアライフ!
漫研に所属する、すみれちゃんと優センパイは、次の同人誌イベントに出す、百合エロマンガの完成に向け、2人して部室に残り、遅くまで原稿に向かっていると、すみれちゃん、スカートをめくったときのシワの描き方が分からないと、自ら鏡に向かってスカートをめくり、優センパイをビックリさせる。すると、なにやら閃いた彼女は、自作のモデルになるよう優センパイを女装させ、さらには四つん這いのポーズを強要。すみれちゃんにされるがままの優センパイだが、鏡に自分の快楽に歪んだ顔を認めると、次第に、彼女の演出するその倒錯的な世界を受け入れるのだった。
歴史ある日本家屋。そこに一人住む主人公は、若いながらも洗濯くらいは自分でするようで、急に降り出した雨を呪いながらも、急いで洗濯物を取り込もうと、庭と縁側の往復を余儀なくされる。すると屋敷の外で、雨に濡れるがまま一人ぽつねんと立つ女性に目が留まる。主人公は、門扉を開けご用を聞くが、こちらの問いなど聞こえぬ勢いで、彼女は、屋敷を見せて欲しいと力強く懇願。この女性、売れない画家をつづけながら、身一つで放浪の旅をしており、絵描きとしての感性が、偶然出くわしたこの日本家屋への興味を注いだようで、芸術家とはかくあるべしと言わんばかりのハイテンションをもって、屋敷内に上がりこみ、果てはお風呂までいただこうかの豪胆さを披露するのだった。こうして、彼女が脱衣所に向かうのと同時に、再び静けさを取り戻しす邸内だが、主人公は一息つく間もなく、彼女の濡れた荷物に気づき、乾かしたほうがよいのではとそれに触れてみると、中からスケッチブックを発見。まあ当然だろうと思いつつ、興味本位で中を覗いてみると、そこには、調教により悲痛な目に合う男たちが、被写体として描画されているのであった。
人類学の研究のため、アジアの某国を訪れた杉野は、同行する研究室の先輩に誘われて、研究もそこそこ、夜のフィールドワーク(と称する女遊び)に付き合わされる。しかし、気乗りしない杉野は、夜食に饅頭でもと、はぐらかすように屋台を指差すが、先輩は、酒で赤くなった顔をニヤリとさせ、なぜか杉野をオコサマ呼ばわり。そして、なにやら怪しげな交渉を屋台の主人と始めると、主人の「リシュ」という呼びかけに、一人の少女が調理の手を休め、杉野の前に歩みよる。困惑する杉野だが、饅頭が用意出来たのだろうと手を差し出すと、リシュと呼ばれる少女は、その手を握り、淫蕩な笑みを返すのみである。饅頭に、どのような符丁があるのか知らない杉野は、説明が欲しいと先輩の姿を探すが、先に交渉したらしき現地の女と行方を暗ませたようで、彼は途方に暮れる間もなく、リシュに手を引かれるままに、その先にあるボロボロの売春宿へと向かうしかなかった。