シリーズ作品「Dear my Sweet Devil」の画像

「ずっと私の太陽で居てくれる？」届けたくても届かないもの。触れたくても触れられないもの――。各々に与えられた立場、運命、そして罪。だけど僕は、愛しき人に愛を綴り、守りたい。それがたとえ、「悪魔」だったとしても――。謎に包まれた委員長・未白と突然のある違和感に気づいた隆文。やがて二人は違和感の根源である天使に立ち向かうことに。そして天使の過去に大きく関わる少女・澄美桂とは――。前作「Dear my Sweet Devil」の完結編という位置づけのこの作品。前作をプレイしている方はもちろん、今作からプレイする方でも楽しんでいただけます！

大丈夫。絶対。大丈夫だから。いつものように朝起きて、いつものように学校に行き、いつものように彼女とお気に入りの場所に来ていた。『何かね。私、悪魔らしいんだ』彼女はそう言って、既に自らの運命を知り始めていた。あるはずのないもの、今だから気づけたこと、すぐそばに在るもの、本当に守りたかったもの――。気づけば、僕は気づいていないことだらけだった。僕たちは、ごく普通の毎日を送るはずだった。この先に残された儚き虚像は、君がくれた夢、そして優しい嘘――。御伽話も悪魔の翼もない世界で、もし君に預けた私の背中に神の与えた悪戯があったとしても、優しさを、くれますか。Dear my Sweet Devil...