水の神都・ヴァンチェスタ。神々が残した奇跡の力、‘魔法’を人々に伝えた始まりの場所。四つの神都の一つであり、その中でももっとも美しい街。全てはここから始まる。まるで、小さな小石が水面に落ち、波紋が水面を拡がるように。ゆっくりと大きく……水の神都・ヴァンチスタ。西欧にあるその都市は「もう一つのベニス」と呼ばれ、縦横に水路の走るその街並みは、世界でもっとも美しい水上都市と言われている。また古代王国時代から続くその都には、白亜の王宮や瑠璃の教会など昔から受け継がれてきた建築物が建ち並び、訪れる人々にその歴史の美しさと雄大さを感じさせずにはいられない街でもある。だが人々にとっては、その美しい景観ですら飾りでしかない。なぜならそう、人々はこの街に別のものを求め訪れるのだから……水の神都・ヴァンチスタ。そこは原初に魔法が伝えられた四つの神都の一つ。人々が魔法を学ぶことが出来る、数少ない都市なのである。全ては、この街に一人の青年、主人公‘六桜琥珀（りくおうこはく）’が転校してきたところからはじまります。神立ヴァンチスタ魔法学院。世界でただ四つだけ古の奇跡、魔法を学べる学園。彼の目的は盲目の妹・日奈々の瞳に光を取り戻すこと。その為には魔法使いとしての修行を積み、妹の光を奪った上位精霊を制御しなくてはなりません。ちょっとシリアスな目的を持つ主人公。お兄ちゃん子の日奈々は、そんな兄・琥珀が心配で留学についてきてしまいました。日奈々としては、自分のことよりも、琥珀に楽しい学園生活をおくって欲しいようです。そして、魔法学院へ到着早々に新たな出逢いが訪れます。実習（実戦？）の授業で暴走する精霊との戦闘に巻き込まれた主人公は、暴れる精霊を鎮め、同級生となるプリムと出会うことになります。また精霊を鎮めたことは学院内であっという間に噂になり……「転校生は強いらしい！」この話しは学園内を駆けめぐります。魔法学院で大切な季節は春から夏……マトゥリタ（完熟試験）と呼ばれる試験があり、その結果によっては今後の将来が決まってしまうと言っても過言ではありません。今はまさにその時期。試験はさまざまな依頼をこなすことで評価されます。そして、依頼に挑むのは1人でも2人でも構わないのです。ライム「お姉ちゃん。私は琥珀さんのお手伝いしようって思うの」プリム「待ちなさいよ！どこの馬の骨かもわからない男と二人きりなんて危ないでしょ！私も付き合ってあげるわよ！」学園一の秀才、ツンデレ娘のプリム。そして、主人公が助けたお淑やかな天然さん。プリムの妹・ライム。マリア「強いかと聞かれても良くわかりませんけど。ドラゴンやオーガなんて一刀両断……だと楽しいですよねぇ」ミンティア「ホント、そんなに強いの？！よっし！！この学院の最強をかけてデュエルだ、デュエルっ！！」クラス一の情報屋で財閥の令嬢・マリア。そして、年上の小さな聖騎士、大貴族の娘・ミンティア。セラ姉「そんじゃ、今日から居候なんだからお店の手伝いも頼むわね。ちゃんと働かないと……チャイムを弄り倒すっ！」チャム「お、お姉ちゃん、なんでボクがいじられるの？もぉ、お姉ちゃんは意地悪だから嫌いっ！あぁ～、ボクも琥珀さんの妹になりたよぉ」主人公が居候する冒険者の宿‘HOLY BELL’。この女主人で学園のOB、ちょっぴり意地悪なセラフィナ姉さん。そして、その妹で魔法使い駆け出し、子犬のような女の子・チャイム。……新たな出逢い、新たな生活。その中で生まれる友情と愛情。学園の不思議に挑んだり、女の子達との三角関係に悩んでみたり、彼女達と一緒に一人前の魔法使いを目指して、さまざまな試練を乗り越え物語は展開します。選ぶのは恋か目的かそれとも……ハートフルで不思議な学園恋愛物語がここで始まります！