主人公はどこにでも居る、ごく普通の学生。何ひとつ不自由をする事なく毎日を送っていました。ある日、主人公は不慮の事故により死の淵に陥り、消え行く意識の中、消えていた過去の記憶が鮮明に蘇ってきます。数年前に母親が他界をした時、絶望の淵から自分の心を救ってくれた居心地の良い場所。（地名も何もないそこを主人公は新世界と呼んでいました）素晴らしい日々の記憶と共に蘇る後悔の念。主人公がそこに置いてきてしまった一人の少女。生きたい、まだ生きたい、そして彼女をあの世界から救いたい。次に主人公が気がついた時は、見慣れたような気がする教室の中でした。そして面識があるような気がするクラスメイト。こうして主人公はまたこの世界に足を踏み入れたのです。