舞台は、人類が宇宙に進出してから1世紀が経った頃。真歴2世紀初期。すでに人類は地球人以外の知的生命体との接触を終わらせている。主人公は「USF（国際宇宙軍）海兵隊」の兵隊には不似合いなド新人生来ドジな彼は演習用無人惑星での訓練中に地雷を踏み、谷底に落ちてしまう。仲間に見捨てられ、昼と夜の寒暖差の激しい無人惑星で何日か過ごす。とうとうアーマーの電源が無くなり、死を覚悟したとき――上空に大きなプライベート宇宙船が現れ、救助される。マコトが目を覚ますと彼は宇宙船内。身体は手当され、真っ裸の状態でベッドに寝ていた。そして目の前には人間のようでどこか人間ではない様子の女性が立っている。つまり彼女は宇宙人。不思議な銀髪をした耳の尖った彼女の名は「イリーザ」と云った。マコトはこのときまだ知らなかった。この超豪華な宇宙船「パールバディー」は希少宇宙生物どころか、国際法で禁じられている宇宙人すらも裏取引し巨額の富を築いた「マイザールファミリー」のプライベート船であることを。そして自分が、マイザール家当主である「希美子・マイザール」と絶対服従の契約を結んでしまっていたことを――彼は人を人とも思わない希美子と亜美のマイザール母子の隷属から逃げることが出来るのだろうか……。