2010年に起こった富士山噴火によって荒廃した日本。特に被害が集中した東京は、その影響から首都としての機能を失ってしまった。首都再興の動きの中で、浮かび上がる巨大カジノ施設の建設・運営。莫大な利益を生み出す運営権を巡り、様々な思惑が絡み合う中、特別法人『JCP』が最終的な権利を手中に収めることになる。数年後、復興事業であるカジノ施設運営は大成功を収め、莫大な利潤を生み出し続けていた。『JCP』は『特別法人』であっても『株式会社』という位置づけにある。そのため、富士山噴火によって赤字続きにある数多がその利益を狙い、闇の中を画策することになったのだった。昼間は、備品管理部のダメ社員で通っている『慰中陰 銀三郎（いじゅういん ぎんざぶろう）』。しかし、その正体は巨大企業JCPの特務機関・情報部諜報課に所属する凄腕のエージェントであった。オフィスレディーから、看護士、アイドル、ウエイトレス、教育連合会会長、女専務にいたるまで、アイドラー・クラスCを持つ特命課長の、禁断の秘技が冴えわたる！