彼、霧谷悠斗はフランスに留学経験があり、帰国した現在、私立春美学園で化学担当の教師をしている。フランスに留学していた時、錬金術の盛んな時代に香水で人を操る伝説の調香師がいたという話を耳にし、それ以来、その調香師と香水にとても興味を引かれていた。しかし、結局香水の事に関する資料が見つからないまま帰国することになり、忙しさのなかでその事を忘れていた。そんなある日、留学時代に香水に興味を持ったことで知り合い、意気投合し仲良くなった女の子『香坂サラ』から小包が送られてくる。小包を開けると、中には1通の手紙とそして古びた本、そして瓶に入った謎の液体が入っていた。手紙を読んでみると、そこには目を疑いたくなるような事が記されていた。どうやらサラは、霧谷悠斗が探していた香水に関する資料を偶然手に入れ、その香水の精製に成功したらしく、同梱されている瓶に入った謎の液体は精製した香水であるとのこと。さらに手紙には、それを使って催眠実験を行いデータを取って欲しいと書かれていた。突然の事実に半信半疑の悠斗だったが、香水への興味と欲望の衝動に負け、教え子である『野々宮天音』に催眠実験を行う事を決める。この実験の先にあるものは果たして……。