ひょんなことから多額の借金を背負ってしまった元エリートサラリーマン『桂木誠司』借金が元で職を失った誠司は、最愛の妻『愛美』に励まされ支えられながら、 再起を目指し就職活動に明け暮れていた。しかしなかなか仕事は決まらず、やがて貯金は底を尽き、借金の返済がままならなくなり始めた頃、二人の前に怪しい借金取り『生田目』が現れる。生田目『――奥さんが言うことを聞いてくれるのなら、少しだけ返済を待ってあげても良いですよ』一度だけのつもりだった。苦しい生活から抜け出すまでの我慢のはずだった。けれど気が付けば、ごく簡単だった要求は際限なくエスカレートして――。最愛の妻がどこまでも堕ちてゆくのを、あなたはいつまで見ていられるか？助けるチャンスは一度きり。ただし、借金取りの陵辱から逃れても、日常が戻ってくるとは限らない。借金取りの横暴に困窮する二人に救いの手を差し伸べる、若き法律家『君島』。たびたび家を訪れてまで親身に相談に乗ってくれる君島に、二人は信頼と尊敬を抱く。しかしある日、誠司の頭に疑念が浮かんでしまう。――妻と君島は、仲が良すぎるのではないだろうか？落ちぶれた自分とは違い将来有望な君島への嫉妬にも似た感情が、誠司の妄想を次第に加速させてゆく。妻との会話の端々に出てくる君島の影に怯え、ありもしない妄想を膨らませてしまう誠司。やがてはそれが現実なのかどうかさえ曖昧になってゆき、そして――。果たして誠司は、妻との幸せな日常を取り戻すことができるのか？凶暴かつ陰湿。自業自得転落系寝取られストーリー、開幕。