早坂颯太は平凡な学生。ただしそのお隣には超がつくお金持ちの桐生三姉妹が住んでおり、颯太と彼女たちは幼馴染の間柄。颯太は姉妹の三女アリサの誕生日に、彼女たち桐生三姉妹が魔王の娘たちであると正体を明かされる。自分たちの正体を知っても気後れも脅えもない颯太に対し、姉妹は安心して彼に自分たちが人間として生活する目的を打ち明ける。その目的とは、外見や異能力への恐れから絶滅に追いやられつつある魔族の種の保存と生き残る術の模索―平たくいえば人間の中からのパートナー選びだという。そして、姉妹は共に幼馴染である颯太をパートナーにと選び、彼に姉妹の中から一人を選ぶよう迫るのだった。「桐生サラ」桐生三姉妹長女。魔王の娘。大学生。美人として近所でも評判で、桐生の家を当主として取り仕切っている。魔王である父は既になく、現在は、その責務を代行している。魔族としての魔力、統治者としての才覚どちらにも優れるクールな美人。幼い頃から魔王の娘という生まれと優れた魔力のために、周囲からは敬遠されるか媚びられるかしかしてこなかった。そのため、魔族、人、双方に不信を抱いていたが、偏見なく自分に接して慕ってくる颯太に心を癒される。普段は姉として、魔族の長として振舞っているが、実際には颯太にベタ惚れといった状態。