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「恋」をしたい大島裕樹（おおじまゆうき）と「チョコ」が嫌いな住吉千里（すみよしちさと）。幼なじみのふたりは、五千人を超える生徒数を誇るメガ学園、「私立高藤学園」に通う二年生。以前からの友人であるクラスメイト、木場美冬（きばみふゆ）とともに、食品研究部（通称ショッケン）に所属していた。食品研究といっても、部費で購入したお菓子をただ消費するだけで、らしいことは何一つしていない。まさにダメクラブ中のダメクラブ。それでも、部員達にとっては仲間と楽しい時間を共有できる、かけがえのない場所だった。しかし、そのショッケンに危機が訪れる。次期自治生徒会長選挙に立候補する、有力候補の東雲皐月（しののめさつき）が、乱立した無実績の部活動を整理するという公約をあげたのだ。なかでもショッケンは名指しで廃部だと言い渡されてしまう。廃部回避のため、あれこれ策を巡らす部員達だが、今更実績を残すといってもどだい無理な話。最終的に行き着いたのは、選挙で皐月に勝ち、彼女の公約をつぶしてしまうという方法だった。可能性はないと首を振る裕樹に立候補を迫る千里。幼なじみの無茶振りに抵抗するが、結局は立候補させられてしまう。最初はやる気ゼロの裕樹だったが、部員たちががんばってる所や、中途入部で感情をあまり出さない森下未散（もりしたみちる）がショッケンに愛着を示す姿を見せられるうちに、気持ちが変化していく。一方で、偶然知り合った経済特待生の後輩、青海衣更（あおみいさら）と接するうちに見えてきた、学園の問題点……。部活を守り、学園を改革するためには、生徒会長になるしかない。決心した裕樹は、本気で選挙戦を戦い始める、仲間と共に――