チェスク国で医師として働く成海は、自分の担当患者を見舞いに訪れたアルフォンスと出会い、食事に誘われる。聡明なアルフォンスに好感を抱いた成海だが、突然愛を囁かれ口づけられてしまった。婚約者がいるにもかかわらず、傲慢に迫ってくる彼の態度に憤るが、成海はどうしても拒みきれない。どうせ遊びに違いないと思っているのに、情熱的な彼の言葉に心が揺れ始めて……。特集: ボーイズラブ特集
狭いところに入りたい──。旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮にはおかしな性癖がある。秘書となった幼なじみの祐一朗は、その唯一の理解者で支配者であった。家族に萎縮し、仕事の重圧で心が壊れかけていた風宮は、デスクの下で祐一朗の足下に蹲り安寧を得る。薄闇に包まれた狭い空間は、安らぎと同時に恍惚感をもたらした。まるで祐一朗の執着に閉じ込められたようで…。特集: ボーイズラブ特集
ゲリラの襲撃で崖から落ち、見知らぬ砂漠の宮殿で目覚めた摩那。彼の視界に最初に飛び込んできたのは印象的な金の瞳。そして気づけば、何も纏わぬ体を、共に育ち慈しんだ虎と同じ『王(ラージャ)』の名を持つ青年に抱きしめられていた。呆然と受け入れる、初めてのキス。舌を絡めてくる生々しい感触に体の奥までかき回される気がする。信じられない事をされているのにも拘らず、嫌悪はなかった。それよりも不安を抱く摩那に与えられる温もりは心地よくて…。アルハラードシリーズ文庫化第二弾★愛情いっぱいの書き下ろし有り特集: ボーイズラブ特集
惣菜ダイニングを営む竣は、真摯に料理と向き合う為、愛息子と二人都会を離れ、小さな街で暮らしはじめた。素材にこだわる定食処の常連客に加わったのは、設計事務所の建築士・平岩だった。男気あふれる平岩に息子を救われ、次第に惹かれる竣は、三人で囲む食卓に癒されていく。力強く抱き寄せられて身体を暴かれても、平岩ならと許容する竣。しかし、時折彼によぎる一縷の影に、ただならぬ不安を感じ!?本当の幸せは平穏な暮らし?それとも――。特集: ボーイズラブ特集