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人間に敵対する知的生命体――、それがメギンだ。そのメギンが巻き起こす事件を対処するエージェントの育成機関――まほろば国際防衛学校があった。この国際防衛学校で学ぶためには、世界各地に64箇所ある付属校に入学し、そこで優秀な成績を修め、推薦されなければならない。その付属校の一つ、桃源学園に、臨時講師として招かれた主人公は、18歳の若さながらメギンハンターのスペシャリストとして活躍する国連軍中尉の肩書きを持つエージェント。教え子たちは皆、同年代であり、非常にやり辛い環境ではあるが、問題ない。彼はスペシャリストなのだ。実戦を知らない小娘たちごときにペースを乱されるはずもない…、はずが、まさかこんな事態に陥るとは…。

不慮の事故によって北原茜の肉体に脳移植された奈緒美…かつての自分よりも若くて張りのある身体、大きな乳房、セックスも異様に感じてしまう淫らな肉体。最愛の弟へ、愛の告白を決意する彼女だったが、一つの不安が心をよぎる。少なくとも一人の人命は救われた。だがそれは一体誰の命だったか？多くの解釈では、脳の帰属する人格が、その人間の≪個≫であると定義づけている。するとやはり奈緒美の命が助かったと考えるべきかもしれない…少なくとも彼女は、自分自身を奈緒美だと考えているのだから。だが、その肉体の持つ容姿、笑った顔や怒った顔、声、そして匂いすら全く別人であるとき……脳の人格が、その自らの個性を、果たして表明できるのだろうか？奈緒美は、鏡の中の自分…北原茜をみつめながらそう思うのだった。脳移植の事実を知るのは、手術をした北沢卓也の他に、ほんの数人しかいない。彼らがその事実を翻したら？脳移植の事実など無いと言ったら？いったい、ここで鏡を見つめている自分は、誰なのだろう？奈緒美の心には、次第に自らのアイデンティティへの不安と疑念が、芽生えていく。自らの存在意義を求めてやまない彼女は、まわりをも巻き込み、タナトス（混沌）へと堕ちていくのだった。そしてその先にあるものは……

舞台は中世をモチーフとした、ファンタジー世界。この国では女性の権力が強く、男は女より下等な存在とされている、女系優遇国家である。だが、抑圧、弾圧されている男共がおとなしく従っているはずもなく、次第に国の情勢が荒れつつあった。そんなある日、王国のとある州が賊徒の男達に占拠される。一旦鎮圧するものの、未だ各地に謀反の気配あり。この事態を重く見た現女王はある特殊な『法案』を制定する。これにより国家公認の凌辱劇が始まる………。では、全国の男性諸君……楽しい宴の始まりです。